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医療ファクタリングとは?メリット・デメリットや診療報酬担保ローンとの違いを解説
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医療ファクタリングとは?メリット・デメリットや診療報酬担保ローンとの違いを解説
医療ファクタリングとは?メリット・デメリットや診療報酬担保ローンとの違いを解説
医療機関/クリニック/歯医者
公開日:
診療報酬の入金には一定期間を要するため、病院やクリニックでは資金繰りが問題となることがあります。資金繰りの問題を改善する手段のひとつが「医療ファクタリング」です。
医療ファクタリングを活用すれば、将来受取る予定の診療報酬債権をファクタリング会社に買い取ってもらい、即座に現金を調達できます。
しかし、医療ファクタリングにはメリットだけではなくデメリットもあるため、特徴を把握したうえで利用することが大切です。
本記事では、医療ファクタリングの概要、メリット・デメリット、診療報酬担保ローンとの違いについて解説します。
もくじ
医療ファクタリングとは
医療ファクタリングとは、医療機関や介護事業者が国保連や支払基金に対して請求する診療報酬・介護報酬の債権を、ファクタリング会社が買い取り、迅速に現金化するサービスです。
通常、診療報酬や介護報酬は、請求から入金まで約2ヶ月かかります。しかし、ファクタリングを利用すれば、最短数日で現金化が可能です。
2025年度の病院経営定期調査によると、医業利益が赤字の病院は2023年度の69.9%から2024年度には73.8%に増加しました(※)。
また、経常利益の赤字割合も同期間で51.1%から63.6%へと上昇しており(※)、病院における資金調達の必要性が高まっています。
医療ファクタリングの仕組みは一般的な企業間ファクタリングと同じですが、売掛先が国や自治体といった公的機関であるため、債権不履行(倒産などによる未払い)のリスクが低く、比較的低手数料で利用できる傾向があります。
医療ファクタリングは、資金繰りを安定させ、経営をスムーズにするための手段として有効なサービスといえるでしょう。
診療報酬の仕組みについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
出典:一般社団法人 日本医療法人協会「2025年度病院経営定期調査 一中間報告(集計結果)ー」
医療ファクタリングの仕組み
医療ファクタリングを利用する際の基本的な流れは、以下のとおりです。
- ①レセプトの請求
- ②医療ファクタリングの申込みと契約締結
- ③ファクタリング会社への債権譲渡を支払機関へ通知
- ④ファクタリング会社からの入金
- ⑤ファクタリング会社による資金の回収
医療機関は、患者の診療後、診療報酬明細書(レセプト)を作成し、支払機関(国保連または支払基金)に診療報酬を請求します。
早期の現金化を希望する場合は、ファクタリング会社に申込み、審査通過後に契約を結びます。その後、医療機関はファクタリング会社に診療報酬債権を譲渡したことを支払機関に通知します。
通知後、ファクタリング会社は手数料を差し引いた金額を医療機関へ即座に支払います。そして、後日、支払機関からファクタリング会社の指定口座へ診療報酬が全額入金され、ファクタリング会社が資金を回収するという流れです。
医療ファクタリングの種類
医療分野のファクタリングは、対象となる債権の種類によって以下の3つに分類されます。
- 診療報酬ファクタリング
- 介護報酬ファクタリング
- 調剤報酬ファクタリング
それぞれ詳しく解説します。
診療報酬ファクタリング
診療報酬ファクタリングとは、病院やクリニックが国保連や支払基金に請求する、医療保険適用の診療報酬を対象としたファクタリングサービスです。
診療報酬の入金は請求から約2ヶ月後と時間がかかるため、診療報酬ファクタリングは医療機関における運転資金の確保や資金繰りの改善に活用されます。
償還を待たずに資金を調達できるため、キャッシュフローの安定化につながるのが大きなメリットです。
介護報酬ファクタリング
介護報酬ファクタリングとは、介護サービスを提供する事業所が国保連に請求する介護報酬を対象としたファクタリングサービスです。
介護報酬の入金も診療報酬と同様、請求から約2ヶ月後と時間がかかります。介護報酬ファクタリングは、介護報酬の入金遅延や職員への給与支払サイクルとの不一致など、介護事業特有の資金繰りにおける悩みを緩和する手段として有効です。
介護報酬の仕組みについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
調剤報酬ファクタリング
調剤報酬ファクタリングとは、保険薬局が国保連や支払基金に請求する調剤報酬を対象としたファクタリングサービスです。
調剤報酬も診療報酬などと同様、請求から約2ヶ月後の入金となるため、医薬品の購入、設備導入、給与支払など、まとまった資金が必要な際に有効な手段です。
調剤報酬ファクタリングを活用することで、調剤報酬が入金されるまでのタイムラグを補い、仕入れ資金や運転資金を確保しやすくなります。
その結果、安定した薬の供給体制を維持しやすくなるだけでなく、資金繰りの改善によって薬局経営の安定化にもつながります。
薬局の経営について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
医療ファクタリングのメリット
医療ファクタリングを利用すると、以下のようなメリットがあります。
- 資金繰りを改善できる
- 開業したばかりでも利用しやすい
- 負債にならない
- 利用目的に制限がない
それぞれ詳しく解説します。
資金繰りを改善できる
医療ファクタリングを利用すれば、請求から約2ヶ月かかる診療報酬などの入金を待たず、債権を早期に現金化できます。
迅速に運転資金を確保することが可能となり、短期的な資金不足や資金繰りの悩みを解消しやすくなるでしょう。請求から入金までの期間が大幅に短縮されるため、キャッシュフローの安定化につながります。
開業したばかりでも利用しやすい
ファクタリングの審査では、申込んだ医療機関の信用力よりも売掛先(債権の支払元)の信用力が重要視されます。
医療ファクタリングの場合、売掛先が国保連や支払基金といった公的機関であるため、債権不履行のリスクが極めて低いと判断されます。
そのため、開業直後で実績や信用情報が乏しい医療機関でも、比較的審査に通過しやすいでしょう。新規開業時の初期投資や運営資金を確保しやすい点も特長です。
負債にならない
診療報酬ファクタリングは、債権を売却して現金化する「売買取引」であり、金銭を借入れる「融資(借金)」とは異なります。
そのため、ファクタリングを利用して資金を調達しても、貸借対照表(バランスシート)上の負債は増えず、金融機関の融資審査にも影響を与えにくい面があります。比較的健全な状態を保ちながら資金を確保できる点も大きなメリットです。
利用目的に制限がない
医療ファクタリングで調達した資金の使いみちには制限がないため、柔軟に活用できます。
運転資金はもちろん、高額な医療機器の設備投資、スタッフの給与支払、急な経費の支払いなど、医療機関の多様な資金ニーズに合わせて自由に利用できるのがメリットです。
医療ファクタリングのデメリット
医療ファクタリングは資金繰り改善に有効な手段であるいっぽうで、以下のようなデメリットがあります。
- 手数料により受取る診療報酬が減る
- 債権額以上の資金は調達できない
- 医療ファクタリングを取扱う会社が少ない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
手数料により受取る診療報酬が減る
ファクタリングは債権の売買取引であり、利用する際に手数料が発生します。売掛先が公的機関である医療ファクタリングは、一般的な企業間ファクタリングよりも手数料が低い傾向にありますが、0.25%〜1.5%程度の手数料が必要です。
手数料は、売却する診療報酬の総額から差し引かれるため、実際に受取る金額は本来よりも手数料分だけ少なくなります。継続して利用した場合には、コストが累積し、収益圧迫につながる可能性がある点に注意が必要です。
債権額以上の資金は調達できない
医療ファクタリングは、医療機関が将来受取る予定の診療報酬債権を早期に現金化する仕組みです。そのため、調達できる資金の上限は、あくまで売却する債権の金額によって決まります。
銀行融資のように、担保や将来の事業計画に基づいた大規模な資金の借入れはできません。大規模な設備投資や新規事業の立ち上げなど、多額の資金が必要な場合には、医療ファクタリングだけでは資金調達の手段として不十分な可能性があります。
医療ファクタリングを取扱う会社が少ない
通常の企業間取引を対象とするファクタリング会社は多いですが、専門性の高い「診療報酬債権」を扱う医療ファクタリングに特化した会社は少ないです。
また、信頼できる会社を慎重に見極めるためには、各社の実績やコンプライアンス体制を調査・比較する必要があり、その手間と時間がかかるという側面もデメリットとして挙げられます。
医療(診療報酬)ファクタリング以外の資金調達方法
医療(診療報酬)ファクタリング以外にも、医療機関が活用できる資金調達方法は以下のように複数あります。
資金調達方法
概要
銀行融資
金融機関から資金を借入れる方法
診療報酬担保ローン
将来入金される予定の診療報酬を担保として金融機関から融資を受ける方法
補助金・助成金
国や自治体の制度を利用し、要件を満たすことで返済不要の資金を得る方法
それぞれ特徴が異なるため、資金調達の目的や経営状況に応じて最適な方法を選択することが重要です。
銀行融資は、多額の資金を長期にわたって調達できる可能性がありますが、医療機関の経営実績や財務状況が厳しく審査され、担保や保証人が求められる場合もあります。また、融資は負債となるため、貸借対照表に計上されます。
診療報酬担保ローンは、銀行融資と同様に借入れ(負債)となりますが、まとまった大口の資金調達に適しています。返済は、支払機関から金融機関に入金された診療報酬から、自動で差し引かれる仕組みです。
補助金・助成金は、国や自治体の要件を満たせば原則として返済が不要な資金です。たとえば、電子カルテ、レセコン、オンライン診療システム、予約システムなどのITツール導入費用の一部を補助する「IT導入補助金」は、ITツール導入費用などに活用でき、資金繰りへの負担を軽減できます。
ただし、補助金・助成金の多くは後払い方式のため、費用を一時的に自己負担する必要がある点に注意が必要です。
診療報酬ファクタリングと診療報酬担保ローンの違い
診療報酬ファクタリングと診療報酬担保ローンの大きな違いは、資金調達の形式が「売却」か「融資(借入れ)」かという点です。
診療報酬ファクタリングは、将来受取る予定の診療報酬債権をファクタリング会社に売却してすぐに現金化する取引です。いっぽう、診療報酬担保ローンは、診療報酬債権を担保にお金を借りる取引となります。
どちらも診療報酬の早期現金化が可能ですが、資金繰りへの影響が異なります。ファクタリングは一時的な資金繰りの改善にはなりますが、本来の入金日に診療報酬が入金されない状態が続くため、一度利用すると抜け出しにくい側面があります。
いっぽう、診療報酬担保ローンは計画的に返済していく仕組みのため、資金調達の終わりが見えやすいです。
診療報酬担保ローンについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
医療機関における資金調達のご相談は「AGメディカル」へ
診療報酬が入金されるまでの資金不足を解消する手段として、診療報酬ファクタリングがありますが、まとまった資金を調達したい場合には、診療報酬担保ローンも有効な手段です。
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所定の審査により融資額は変動します。また、審査結果によっては融資できない場合があります。
支払期日前に返済する場合(一部償還を含む)は、早期返済違約金をいただきます。
法人の場合は代表者様に原則連帯保証をお願いします。
「診療報酬担保ローン」のよくある質問
AGメディカルの「診療報酬担保ローン」に関するよくある質問に回答します。
社会保険料・税金の納付準備のためでも利用できる?
融資の可否を判断する際、過去の財務内容や現状の事業状況を鑑みて、融資実行の可能性を総合的に検討します。
創業6ヶ月程度と間もなくても利用できる?
創業間もなくても、融資のご検討が可能です。診療報酬債権という確実性の高い債権を担保とするため、創業年数が短い場合でも柔軟に対応します。
審査に必要な書類は?
直近6ヶ月分の「診療報酬・調剤報酬・介護給付費・障害福祉サービス費の決定通知書」をご用意ください。その他の審査資料については、営業担当者より個別にご案内します。
審査結果はどれくらいで届く?
必要な審査書類一式をご提出いただいた後、最短3日で審査結果を回答します。お急ぎの場合でも、スムーズな資金調達のサポートが可能です。
まとめ
診療報酬の入金までに約2ヶ月の期間がある医療機関にとって、医療ファクタリングは即座に資金繰りを改善できる有効な手段です。
ただし、長期的な利用により手数料が負担になったり、債権額以上の資金は調達できなかったりするといったデメリットがあります。
AGメディカルの「診療報酬担保ローン」なら、支払機関に請求する診療報酬を担保に、診療報酬請求額の最大4.0ヶ月分の資金を調達することが可能です。
まとまった資金を調達したい方は、ぜひ「診療報酬担保ローン」の活用をご検討ください。


