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歯科医院がファクタリングを利用するメリットとは?デメリットやローンとの違いも解説
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歯科医院がファクタリングを利用するメリットとは?デメリットやローンとの違いも解説
歯科医院がファクタリングを利用するメリットとは?デメリットやローンとの違いも解説
医療機関/クリニック/歯医者
公開日:

歯科医院を経営しており、資金繰りに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。保険診療のうち、治療費の7~9割は約2ヶ月後に入金されるため、医療機関は資金繰りで苦労することが少なくありません。
歯科医院が資金調達を行う方法のひとつに、ファクタリングがあります。ファクタリングの利用には正しい知識が必要です。
本記事では、歯科医院がファクタリングを利用するメリットやデメリット、ローンとの違いなどをわかりやすく解説します。
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もくじ
ファクタリングとは

ファクタリングとは、事業者が保有している売掛債権を、手数料を差し引いたうえでファクタリング会社に売却し、社会保険分の入金前に現金化する資金調達方法です。
本来の入金日よりも早く資金を得られるため、キャッシュフローの早期化や急な支払いへの対応に役立ちます。
まずは、歯科医院におけるファクタリングの基本的な仕組みについて解説します。
ファクタリング方式
ファクタリングには「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」があり、それぞれの特徴は以下のように異なります。
各項目
2社間ファクタリング
3社間ファクタリング
関係者
・利用者
・ファクタリング会社
・利用者
・ファクタリング会社
・売掛先(社会保険診療報酬支払基金、国民健康保険団体連合会)
売掛先への通知
なし
あり
債権回収方法
利用者が回収してファクタリング会社に支払う
ファクタリング会社が直接回収する
手数料率
高め(10~30%程度)
低め(1~9%程度)
審査スピード
早い(即日~数日)
やや時間がかかる(数日~1週間)
利便性
高い(手続きがかんたん)
やや複雑(売掛先の同意が必要)
歯科医院で利用できるのは、3社間ファクタリングのみです。つまり、「歯科医院」「ファクタリング会社」「売掛先(社会保険診療報酬支払基金または国民健康保険団体連合会)」の三者が取引に関与します。
歯科医院におけるファクタリング
歯科医院が診療を行うことで受取る報酬を、「歯科診療報酬」といいます。歯科診療報酬でもファクタリングによって早期現金化が可能です。
また、歯科医院を含む医療機関が利用するファクタリングは、「診療報酬ファクタリング」とも呼ばれています。
診療報酬ファクタリングを利用する際の流れは以下のとおりです。
- 医療機関がファクタリング会社へ診療報酬債権を売却する
- 受取れる予定の診療報酬から、手数料を差し引いた金額が入金される
- 社会保険診療報酬支払基金または国民健康保険団体連合会から、ファクタリング会社へ診療報酬が支払われる
ファクタリングは金融機関の融資と異なり、売掛先の信用度が特に重視されます。歯科医院の場合、社会保険という確実性の高い債権が担保になるため、開業して間もない場合でも活用しやすいです。
診療報酬については、以下の記事もご覧ください。
歯科医院がファクタリングを利用するメリット
歯科医院の経営において、運転資金の確保や設備の修理費用など急な資金ニーズが生じた際に、ファクタリングの利用は有効な手段のひとつです。
以下で、歯科医院がファクタリングを利用した際に得られるメリットを解説します。
迅速に資金調達ができる
診療報酬が入金されるまで、約2ヶ月かかります。しかし、先述したように、ファクタリングを活用すれば本来の入金日よりも早く現金化できるため、資金の流れを円滑化できます。
早ければ数日~1週間程度で現金化でき、急な資金需要に対応できます。人件費や運営費の支払いに遅れてしまう事態を防いだり、医療機器が突然故障したときに修理費用をスムーズに用意できたりするメリットが期待できるでしょう。
信用情報への影響がない
ファクタリングは借入れではなく、保有している債権の売却です(債権譲渡契約)。信用情報機関に、借入れに関する情報が登録されないため、信用情報への影響がありません。
信用情報への影響がなければ、将来金融機関から融資を受けるときに、審査に落ちてしまうリスクを軽減できます。
また、債務が増えないことで返済能力を保つことができ、融資が受けやすくなるでしょう。
利息の支払いが発生しない
ファクタリングでは、ファクタリング会社へ支払う手数料が発生しますが、利息や遅延損害金、延滞料といった継続的なコストは発生しません。
たとえば、診療報酬債権100万円を手数料3%でファクタリングした場合、受取る金額は97万円(手数料は3万円)と明確です。
昨今のような金利上昇局面でも、ファクタリングなら将来的な金利変動の影響を受けないため、資金繰り計画を立てやすいです。
なお、多くのファクタリング会社は、あらかじめ手数料を定めています。ファクタリングを利用する際は、手数料を比較検討したうえで、自院に適したサービスを選択しましょう。
歯科医院がファクタリングを利用するデメリット
ファクタリングは歯科医院の経営者にとって便利なサービスであるいっぽうで、デメリットもあります。
メリットとデメリットのバランスを見て、利用するかどうかを決めることが大切です。
手数料が発生する
先述のとおり、ファクタリングを利用する際は、手数料がかかります。そのため、結果として、本来受取る金額よりも少なくなる点に注意しましょう。
継続して利用すると手数料負担が積み重なり、結果的に大きなコスト負担になる可能性があります。
ファクタリングはあくまでも一時的な対処法であることに留意し、ファクタリングに頼った経営にならないようにしましょう。
資金繰りが悪化するリスクがある
ファクタリングに頼りすぎると、将来受取るはずの診療報酬を前倒しで消費することになり、慢性的な資金不足を招くおそれがあります。さらに、手数料により手元資金が減り、資金繰りが一層厳しくなるという悪循環に陥るリスクもあります。
ファクタリングはあくまで一時的な対策であり、根本的な資金繰りの改善にはなりません。無計画に利用すると、翌月以降の経営もさらに厳しくなる可能性があるため、計画的に活用しましょう。
悪質な業者が存在する
ファクタリング会社のなかには、法外な手数料を要求する業者や、契約内容を十分に説明しない悪質な業者が存在します。契約書に小さく追加手数料や違約金条項を記載し、後から高額な請求をする手口が代表的です。
金融庁では、ファクタリングを装った高金利の貸付けをするヤミ金融業者について、注意喚起を行っています。悪質な業者を利用してしまうと、結果的に法外なコストを負担することになり、資金繰りがさらに悪化する事態になりかねません。
ファクタリングを利用する際には、本当に信頼できる会社かどうかを確認することが大切です。
会社の所在地や代表者が明確かどうか、費用について明確な説明をしてくれるかなどを確認し、少しでも不安がある場合は弁護士や消費生活センターなどの相談窓口に相談しましょう。
診療報酬の全額が買い取りの対象ではない
診療報酬ファクタリングでは、申請した金額すべてが支払われるとは限りません。社会保険診療報酬支払基金や国民健康保険団体連合会の審査結果次第では、減額されることがあるためです。
ファクタリング会社にとって、診療報酬の全額を買い取ったあとに支払額が減額されると、その差額分が損失となってしまいます。
これを防ぐために、診療報酬のうち10〜20%を「掛け目」として預かり、支払額が減額された際の補填に充てる仕組みが設けられています。
そのため、診療報酬ファクタリングでは債権額全体の80〜90%程度を上限として買い取るのが一般的です。
なお、減額がなければ掛け目は返金されるため、医療機関側にとって損失とはなりません。
ファクタリングへ申込むときの流れ

会社によって具体的な流れは異なりますが、ファクタリングへ申込むときの一般的な流れは以下のとおりです。
- ファクタリング会社の選定
- 必要書類の準備
- ファクタリング条件の確認
- 申込み・審査
- 債権譲渡契約の締結
- 買取代金の入金
- 保険者からの入金確認・精算
なお、提出書類に不備があると審査に時間がかかるため、事前に必要書類を正確にそろえておくことが大切です。
また、手数料体系に加え、事務手数料・調査費用などの費用も確認し、全体としての費用負担を明確にしましょう。
歯科医院の資金調達には診療報酬担保ローンもある
ファクタリング以外にも、歯科医院向けの「診療報酬担保ローン」という資金調達方法があります。
診療報酬担保ローンとは、保険医療機関が社会保険診療報酬支払基金や国民健康保険団体連合会に対して有する診療報酬債権を担保にして、融資を受けるローン商品です。
一般的な事業融資やビジネスローンよりも金利が低く設定される傾向があり、コストを抑えて資金を調達できます。
サービスを提供している会社次第ではまとまった資金の調達ができ、医院の経営に関するさまざまな目的で使用可能です。
診療報酬ファクタリングと診療報酬担保ローンの違い
診療報酬ファクタリングと診療報酬担保ローンの違いを整理しましょう。
項目
診療報酬ファクタリング
診療報酬担保ローン
資金調達の仕組み
診療報酬債権の売却
診療報酬債権を担保とした融資
返済義務
なし(債権売却のため)
あり(元本+利息の返済)
担保・保証人
不要
診療報酬債権が担保、保証人は金融機関により異なる
審査対象
診療報酬債権の信用力(支払基金・国保連の支払い能力)
医院の返済能力・経営状況・診療報酬の安定性
審査期間
即日~1週間程度
1週間~1ヶ月程度
資金調達スピード
早い(最短当日)
やや時間がかかる
利用限度額
保有する診療報酬債権の範囲内
月間診療報酬の数ヶ月分程度
調達コスト
手数料:年8~40%程度(一回限り)
金利:年2.5~15%程度(継続的に利息が発生)
信用情報への影響
影響なし
借入履歴として記録される
会計処理
売掛金の売却・雑損失計上
借入金・支払利息として計上
資金使途制限
制限なしが多い
金融機関により設備資金・運転資金などの制限あり
ファクタリングは多くの場合、手数料が月利で設定されており、一見すると割安に見えることがあります。しかし、これを年利に換算すると実質的なコストが想定以上に高額になるケースが少なくありません。
また、中長期的に継続利用した場合、手数料の累積により資金負担が大きくなるリスクもあります。
さらに、ファクタリングを初めて利用する際は、2か月分の診療報酬をまとめて受け取ることができますが、利用を停止した月は診療報酬の入金がゼロになります。
そのため、一度ファクタリングを利用すると、なかなか止められず「常に次の売掛金を先取りして現金化する」サイクルに陥りがちです。
この状態が常態化すると、高額な手数料負担が慢性的に発生し、キャッシュフローの悪化を招く恐れがあります。
資金繰りの安定化を図るうえでは、年利換算での費用感を意識し、利用頻度や期間を見極めることが重要です。
どちらの資金調達方法が適しているかは、いつまでに資金を調達したいかや、現在の財務状況によって異なります。経営状況や資金のニーズなどに合わせて、適切な方法を選択しましょう。
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診療報酬ファクタリングは一時的な資金調達手段に過ぎず、計画的に活用しないと、抜け出しにくい傾向があります。また、売却代金から手数料が差し引かれるため、受取る金額は本来の診療報酬よりも少なくなってしまいます。
まとまった金額を長期的に調達し、資金繰りを安定させたい場合は、「診療報酬担保ローン」がおすすめです。
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法人の場合は代表者様に原則連帯保証をお願いします。
本シミュレーションの結果は、本日をお借入日とした場合の参考値です。目安としてご利用ください。
まとめ
ファクタリングを活用すれば、資金繰りを一時的に改善できるメリットがあります。ローンとは異なり返済義務はなく、信用情報へ影響しない点が特徴です。
なお、ファクタリングと診療報酬担保ローンは、それぞれ資金調達方法としての特徴が異なります。メリットとデメリットを把握したうえで、状況に合わせた資金調達方法を検討することが大切です。
たとえば、ファクタリングは最短当日で資金調達できる反面、依存すると悪循環に陥るリスクがあります。緊急時はファクタリング、長期的な資金計画を立てる際には診療報酬担保ローンのように、上手に使い分けましょう。
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